Album Cover Akanezora

Akanezora

レミオロメン

11

夕べの月の 一昨日の残りの 春の匂いで目が覚める

私の好きなスニーカーで通う道に咲いた桜並木

耳の先では四月の虫の唄が

心を奮わすように奏でるから

茜空に舞う花びらの中夢だけを信じて駆け抜けろ

瞳には未来が輝いているそう春だから

寒さの残る 窓際のベッドの 胸の辺りがざわついた

私が想う自分が虚ろって別の誰か見ているようで

心の声を必死で探していたら

うっすら窓の外は白んでいった

茜空 痩せた月夜さえも

朝へと染め上げるから

今日の日を迷わず生きていたい

もう来ないから

旅の途中 無知のナイフで無闇やたらに切り付けた

心の傷が痛むけど丸くなんかなりたくない

情熱の火よ消えないで輝け

茜空に舞う花びらの中

夢だけを信じて駆け抜けろ

瞳とは未来そのものだから

輝かせて

茜空 夜と朝の狭間で

始まりの孤独に染まろうと

瞳には未来が輝いている

そう春だから

そう春だから