Album Cover 蒼の世界

蒼の世界

レミオロメン

10

蒼い影 霧雨に揺れてかげった

尻餅に跳ねた泥 秋が香った

僕ら出会った頃の様に笑えない

空高く眺めれば 人は一人

澄みきった 孤独から優しさ掬って

小さな温もりの中で涙こぼれる

遠く背伸びで見上げた未来は

脆くても時は続くのかな

煙を巻く秋空に

このままどこか知らない世界

見つけてみないか二人で

雨が上がっていった空の虹の様な

冷たい雨 深まる季節に

せめて僕らは傘さして

骨張った木々をくぐるよ濡れた落葉樹

空の波 風になり髪を揺すった

朽ち果てたトタン屋根 パタパタ鳴った

みんな朽ちていきながら生まれ変わる

上手に描いた図面の未来は遠いけど

旅は続くだろう 季節をループしながら

飽和な時代 満たせぬ想い

矛盾の森に雨が降り

心の落ち葉の中で僕は土に還る

泥にまみれて生まれ変わろう

君の呼吸を聞きながら

葉を落とし未来に根付くよ落葉樹

鳥が揺らす太陽の下

旋回中の影 地面這い

秋の重心 日々の円周

コンパスの針で切り取った

世界に色付く落ち葉の夢

もう一度どこか知らない世界

見つけてみないかい二人で

止まない雨もじっと待つよ 息潜めて

無限の未来 再び出会い

空気の中に溶け出した

幸せにそっと交わるよ 落ち葉の中で

シャラララ

ララララララ ラララララララ

雨が上がっていったらそこに虹の気配

虹の気配