Album Cover Thoughtcrime

Thoughtcrime

Yorushika

15

他人に優しいあんたにこの心がわかるものか

人を呪うのが心地良い だから詩を書いていた

朝の報道ニュースにいつか載ることが夢だったその為に包丁を研いでる

硝子を叩きつける音 何かの紙を破くこと

さよならの後の夕陽が美しいって 君だってわかるだろ

烏の歌に茜

この孤独も今音に変わる

面影に差した日暮れ

爪先立つ 雲が焼ける さよならが口を滑る

認められたい 愛したい

これが夢ってやつか

何もしなくても叶えよ 早く 僕を満たしてくれ

他人に優しい世間にこの妬みがわかるものか

いつも誰かを殴れる機会を探してる

ビール瓶で殴る街路灯 投げるギターの折れる音

戻らない後悔の全部が美しいって

そういうのさぁ 僕だってわかるのに

言葉の雨に打たれ

秋惜しむまま冬に落ちる

春の山のうしろからまた一つ煙が立つ

夏風が頬を滑る

他人に優しいあんたにこの孤独がわかるものか

死にたくないが生きられない だから詩を書いている

罵倒も失望も嫌悪も僕への興味だと思うから

他人を傷付ける詩を書いてる

こんな中身のない詩を書いてる

君の言葉が呑みたい

入れ物もない両手で受けて

いつしか喉が潤う

その時を待ちながら

烏の歌に茜

この孤独よ今詩に変われ

さよなら 君に茜

僕は今 夜を待つ

また明日 口が滑る