Album Cover remember

remember

Uru

16

夏の終わりを知らせるように

道端にそっと 並んで咲いた

夕にも染まらず風も知らない青い 青い リンドウ

傷つくことを恐れながら

心を隠したりしたけれど

誰かが傍にいてくれる温かさを

教えてもらったから

さよならじゃない

名も知らない遠い場所へ

離れたとしても 記憶の中で

息をし続ける

夜に埋もれて

誰も知らない遠い場所へ

迷ったとしても 記憶の中の

温もりでずっと今を照らせるよう

遠くで聞こえる祭りの声は

関係ないんだって そう思っていた

見たくもなかった境界線が

寂しかった日々

誰の背中も追わなかった

時には嘘もついたけれど

守りたいものがここにできたこと

それがただ嬉しくて

さよならじゃない

向かい合えずいた寂しさも

帰りたい場所がここにあるだけで

それだけで 強さに変わる

愛されたいと本当はもがいていた

この孤独も涙も包むような

優しさに出逢えたから

さよならじゃない

例えばもう 会えなくなっても

きっとどこかで 笑っていると

心繋げて

さよならじゃない

名も知らない遠い場所へ

離れたとしても 記憶の中の

温もりを ずっとずっと忘れないよ