Album Cover ホワイトノイズ

ホワイトノイズ

Official HIGE DANdism

10

街を切り裂くような排気音が

足元で唸っている 猛スピードで進む

消えたテールランプの在り処 探して真っ直ぐに

闇をスクラップにする強さで

ひた走る道路にはもう 街灯さえないけれど

きっとヘッドライトひとつあれば 何も要らないな

瓦礫の下に埋もれた弱虫の声は

いくら耳すましても聞こえやしないさ

追いかけてくる後悔が視界を塞ぐ前に

追いついた未来の端っこで何度も あなたを救い出すよ

不意に記憶がブレーキをかけた

舌打ちの矛先は 覗き込むミラーの向こう

自分の意気地無さに気づいている 時間などないのに

瓦礫の下から漏れた弱虫の声は

いくら耳塞いでも痛いほど響いてた

あの日誓ったリベンジを忘れてたまるかと

震えた心が今もうるさいほど その名前を叫んでる

ヒーローぶって笑っていた

あなたの両頬を 拭うまで止まらない

ああそうさ あの夜から

あなたを迎えに来たんだ

何度しくじろうとも

ヒーローぶって笑っていた

あなたの絶望を 抱き締めるまで負けない

運命に殴られても 痛くも痒くもないと

道路を駆け抜けてく

瓦礫の下に埋もれた声を掻き消しながら