Album Cover 魔法

魔法

Myuk

11

君が一つ願えば 月が影を落とした

魔法みたいな夜はきっと解けてしまう

声は透き通るよう 風が夜を知らせた

蒼い世界の全てが おとぎの中に眠る

君は微睡みの中 閉じた瞼を開いた

僕が思うよりもずっと霞んでしまうな

この声が届くなら

答えなどないそれでも居たいな

物語を終わらせたくはないさ

この夜を越えてゆけ

あなたとなら言葉はいらないさ

だから 今は温もりを確かめあいたくて

どうか覚めない夢をみさせてよ

その手を僕等は 離さずに

そっと願う

憂凪を想えば 綾なす蒼の空

一雫零れた涙も掬えやしなくて

君と居た時間も 君と見た景色も

幻のように溶かして 溶かしてしまう

舟を漕ぐように 揺蕩う心に

街は花明かり 影に忘れ咲き

夜明け前の風に吹かれて

今だけは ただこうしていたいから

この声が届くなら

この夜を超えてゆけ

この声が届くなら

答えなどないそれでも居たいな

物語を終わらせたくはないさ

この夜を越えてゆけ

あなたとなら言葉はいらないさ

だから 今は温もりを確かめあいたくて

どうか覚めない夢をみさせてよ

その手を僕等は 離さずに

そっと願う