Album Cover あのバンド

あのバンド

結束バンド

20

あのバンドの歌がわたしには

甲高く響く笑い声に聞こえるあのバンドの歌がわたしには

つんざく踏切の音みたい

背中を押すなよ

もうそこに列車が来る

目を閉じる暗闇に差す後光

耳塞ぐ確かに刻む鼓動

胸の奥身を揺らす心臓

ほかに何も聴きたくない

わたしが放つ音以外

不協和音に居場所を探したり

悲しい歌に救われていたんだけど

あのバンドの歌が誰かにはギプスで

わたし(だけが)間違いばかりみたい

目を閉じる暗闇に差す後光

耳塞ぐ確かに刻む鼓動

胸の奥身を揺らす心臓

ほかに何も聴きたくない

わたしが放つ音以外

いらない

背中を押すなよ

容易く心触るな

出発のベルが嗚る

乗客は私一人だけ

手を叩く わたしだけの音

足嗚らす足跡残すまで

目を開ける孤独の称号

受け止める孤高の衝動

今 胸の奥 確かめる心音

ほかに何も聪きたくない

わたしが放つ音以外